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月の栞

本の扉を開けて色々な物語の旅に出かけませんか? 本の虫『つきの』が、あなたの本の旅のお手伝いをします。

「 祖母はちんまりと六畳の居間に座っていた。
「おばあちゃん、久しぶりだねえ」
私が彼女と会うのは二十六年ぶりであった。
気をきかせてふつうよりも大きめの声で話しかけると、
彼女は、
「まだ耳は達者だよ」
といって、にたっと笑った」

 出典:『 モモヨ、まだ九十歳 』群ようこ より


今回は群ようこさんの「モモヨ、まだ九十歳」をご紹介します。

モモヨさんは90歳。だけど新幹線でひとり上京してきて、パンダが見たい、ディズニーランドで遊びたいとパワフルで好奇心旺盛。逞しくもお茶目な祖母であるモモヨさんのことを群さんの目から綴ったエッセイです。

出だしからモモヨさんの年齢を感じさせないパワーに惹きつけられます。
良い意味で一筋縄でいかない、おばあちゃんなのです。
まさに”まだ”九十歳!

好き嫌いがハッキリしていて、しゃっきりしているモモヨさんに振り回されつつも温かく見守る親族たち。
こういう関係性も素敵です。

実はわたしの祖母も105歳まで長生きしてくれましたが、やっぱりモモヨさんみたいに気が強く、しゃっきりした人でした。好奇心旺盛なところも似てるなぁと思いながら、読みました。

でもモモヨさんは苦労人でもあります。祖母もそうでしたが、この頃の女の人は大変な苦労をさらっと受け流し、生き抜く強さを持っている気がします。
そして、だからこそ、今のモモヨさんが颯爽と魅力的に見えるのでしょう。

とにかくモモヨさんの強かさや狡さ(これ誉め言葉です!)にニヤリとしたりアハハと笑って元気を貰ってください。

嗚呼!わたしも、こんなおばあちゃんになりたい。

「モモヨ、まだ九十歳」

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「 二太、ええかあ、泣いたら世間がやさしゅうしてくれるかぁっ。
泣いたらハラがふくれるかあ
泣いてるヒマがあったら笑ええっ!!」

 出典:『 ぼくんち 』西原理恵子 より


今回は西原理恵子さんの「ぼくんち」です。

一太二太は腹違いの兄弟。田舎の奥の奥のどうしようもなく貧乏な漁村に住んでいる。
暴力や薬物が蔓延る漁業と風俗だけしかない町。
ある日、家出していた母ちゃんが連れて帰ってきたのは美しくて歳の離れた姉、神子(かのこ)
母ちゃんはまたすぐに家出してしまい、そうして母ちゃん代わりの神子と一太、二太、三人の生活が始まる。

一太や二太の生きている環境は壮絶です。底辺の生活。
ピンサロに勤めながら一家を支える姉、神子は大きく温かい愛情でそんな二人を包んでいる。
どうしようもないけれど、どこか愛すべき人達とのふれあい。

痛いのです。痛くて痛くて、そして救いがあるわけではない。
そんな日々が淡々とサイバラさんらしいユーモアを交えて描かれます。
悲惨であるけれども逞しい。時に笑ってしまうような。
逞しくて哀しくて愛おしい。

上っ面の優しさとか、薄っぺらい感動とかは此処にはありません。
不条理な現実や死もいたるところにある。

でも生きている。生きていく。

死んだ者は逝き
残ったものは生きる。この日々を生きていく。

世界は残酷だけど人は愚かだけど、小さな温もりを心の芯に抱いていれば、きっと生きていける。
そんなことを思いださせてくれる本です。

「ぼくんち」

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「 世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい
ーThe world is not beautiful.Therefore,it is.ー

 出典:『 キノの旅 』時雨沢恵一 より


今回は時雨沢恵一さんの「キノの旅」を。
二度のアニメ化もされた有名なシリーズ作品です。
わたしもこの一巻を初めて読んだのは随分前になりますが、不思議と思い出したように読みたくなります。

>>物語は・・・
主人公のキノが相棒の言葉を話すモトラド(二輪車で空を飛ばないもの)のエルメスと旅をしながら色々な国を巡っていくという連作短編形式です。

この、国というのが、それぞれの独特の価値観や制度があり、そこでキノとエルメスは三日間だけ滞在し(このキノが決めたルールにも意味があるわけですが)関わりを持ち、そして旅立っていきます。

キノの名の由来や何故キノとエルメスが旅をすることになったのかということも徐々にわかってきます。
キノはパースエイダーという銃を使いこなし、戦闘力も高く冷静で頭の回転も速い。
そして一見、淡々と旅をしている。
けれども物語の中で色々なことが明かされてくるうちにキノが決して感情を失くしてしまっているわけではないことがわかります。

世界は美しくなんかない。
行く先々の国々で人は時に身勝手で愚かで残酷だったりする。
けれどもそれゆえに哀しくも愛おしい。

キノ自身がきっと自分の愚かさや矮小さを自覚しながら旅をしているのです。
だから尚更、世界の醜さを知っても、そこにある一輪の花のような希望で救われたりするんじゃないかなと。
美しくなんかないけど、それ故に美しい。
だから
<キノの言葉>
「止めるのは、いつだってできる。だから、続けようと思う」
なのだと。

この言葉、わたしもいつも自分に言い聞かせています。

一話完結なので読みやすいと思います。
二巻以降もよろしければ是非!
キノとエルメスと不思議な国々を巡る旅に出かけませんか?

「キノの旅」
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笑ってリラックス!

さて、前回に引き続き、心が疲れた時に元気になれる本。
今回はカマタミワさんのコミックエッセイです。

『ひとりぐらしもプロの域』カマタミワ

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Ameba公式トップブロガー、カマタさんの日常あるある爆笑コミックエッセイ。

クスクスから、あるある~と大爆笑まで。
ひとりぐらしを赤裸々に描いてるカマタさん、好きだなぁ。
うんうん、いいんだよね!と安心?して、共感しちゃいます。

**********

『半径3メートルのカオス』カマタミワ

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巻き込まれ体質を自認するカマタさんが出会った濃くて面白い人たち。

ひとりぐらしの部屋を出てもカマタさんが出会うのは何故か濃~い人々。
「話しかけられやすい」ってなんだかわかるなぁ~と。
わたしも良くスーパーやデパートで、何故か知らない人に親しげに話しかけられるので(笑)

カマタさんのこのシリーズ(続巻あります)とにかく気軽に読めて、ああ、そういうの自分だけじゃないんだなぁと思えるのでオススメです。

笑ってパワーをいっぱいにしましょう!

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愛の一冊


>環境の変わるこの季節。大丈夫!と背中を押してくれるような、さらっと読みやすい本はありませんか?

こんなリクエストをいただきました。(ありがとうございます)

う~む!心が疲れた時に元気になれる本・・・迷いました。
皆さんがご存知の本から、ちょっと人を選ぶ本まで色々ありますし…。

で、今回はできるだけあまり紹介されていない(はず)二冊を選んでみました。

まずはこちら

『ウキウキした気分』 田辺聖子

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田辺聖子
さんの小説から採られた言葉と永田萠さんの絵で編まれた一冊です。

例えば
「ぱあっと綺麗なもの」
「陽気なもの」
「かわったもの、新奇なもの」
「楽しくなるもの」
に、いつもびっくりする、面白がる精神を
「失わはったら、あきまへんえ」
*******『お目にかかれて満足です』より
とか
何でもやってみなくちゃ分からない。***『恋にあっぷあっぷ』より
なんて言葉には思わず、うんうんとうなずいたり…。

合間に入っている永田萠さんのカラーで描かれた絵がまた、素敵なんです。
解説立原えりかさん、何とも豪華な顔ぶれです。

どこからでも気軽に読める大人の絵本のような愛に溢れた一冊はいかが?

長くなりそうなので、このテーマ二回に分けさせてくださいね。

次回は二冊目カマタミワ さんのコミックエッセイです

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「 結局、どんな才能のある人の言葉でも、予言や占いは当てにならない。自分で確かめてこそ、納得ができるのだ。

 出典:『 強運の持ち主 』瀬尾まいこ より


※今回はリクエストいただいた瀬尾まいこさんの作品です。
瀬尾さんもずっと読みたいと思いながら、読みそびれていた作家さんだったのでリクエストが良いきっかけになりました。ありがとうございます。

吉田幸子ことルイーズ吉田はOLから転身してショッピングセンターの片隅で占い師をしています。
そんな彼女の元には子供から大人まで色々な悩みを持つ人々が訪れて・・・。
占いの師匠であるジュリエ青柳、恋人の通彦などルイーズを巡る人々。
ちょっと不思議な相談の数々と一筋縄ではいかない相談者達・・・。
  • ニベア
  • ファミリーセンター
  • おしまい予言
  • 強運の持ち主
四編のストーリーからなる連作短編集です。

ルイーズは主に直感と相談者の話を聞きながら占っていきます。
彼女は強かさも狡さもほどほどに持ち合わせた等身大の若い女性です。
ちょっと変わった相談も決して衝撃的な展開をみせるわけではないけれど、その世界観になんだかホッとします。
それはルイーズ自身のなんのかんのと言っていても相談者への対応の温かさや自分のことでは、あたふたしたり悩んだりしてしまう迷いが見えるから。

相談者が占いに求めるものは、最後の決断、背中をあと一押ししてもらうこと。
占いを通して相談者と関わっていくことでルイーズ自身、悩みながらも少しずつ成長していきます。

” 結局、自分で確かめてこそ、納得ができる ”
当たり前のようで気づかないこと。

恋人、通彦との関係や二人が夕食を食べるシーン、好きでした。
ちょっと心が疲れた時に読みたい作品。肩肘張らずに読んで、じんわり温(ぬく)もってください。

「強運の持ち主」

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「 犯罪史上、一八八八年の切り裂きジャックの事件ほど、陰惨で血腥いものはほかにない。しかしこの事件は、ミステリーを愛する者にとっては、特別味わい深いものである。
その意味で、シャーロック・ホームズ冒険譚とよく似ている。いかに血と悲劇を扱った物語であろうとも、今のわれわれが手にとり、読めば、郷愁にも似た得がたい味わいが、行間からたちのぼるのを誰もが感じる。これは何とも不思議な喜びというほかはなく、それはちょうど世界一苦い酒が、百年の時を経て、最も豊潤な甘みを得た様子にも似ている。」

 出典:『 切り裂きジャック・百年の孤独 』島田荘司  より


19世紀末ロンドンで起こった「切り裂きジャック」事件は、その正体について現在まで繰り返し論議されるも、犯人は不明のままです。そして色々な作家がこの謎と犯人についての作品やジャックをモチーフにした作品を書いています。

島田荘司さんのこの作品も、ジャックをモチーフにして書かれた作品の一つです。

1888年ロンドンを震撼させた凶行から百年後の1988年ベルリン
まるで切り裂きジャックが甦ったような陰惨な連続娼婦殺人事件が起こる。
1888年ロンドンと1988年ベルリンの事件が交互に描かれるスリリングなストーリー展開。
百年の時を隔てた二つの事件の真相が完全解明される?!

思いもよらない意外な犯人には驚かされましたが、読み返してみると確かに伏線は張られているんですよね。
切り裂きの動機も含めて、今までになかった解釈にも妙に説得力を感じます。
1888年の霧深いロンドンと1988年(現在)のベルリンを行き来しながら夢中で一気読みしました。

探偵役である「切り裂きジャック研究会」名誉顧問のクリーン・ミステリ氏(!)には思わずニヤリ!

「切り裂きジャック・百年の孤独」 
電子書籍 切り裂きジャック・百年の孤独 島田荘司 税込 630 円 
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「 (分っている。人は神にはなれない)
だからーーー分っているからこそ、最後の審判は人ならぬものに託したかった。
壜がどこへ流れ着くか、その確率は問題ではない。
ただ、海にーーーあらゆる生命を生み出したこの海に、最終的な己の良否を問うてみたいと思った。」

 出典:『 十角館の殺人 』綾辻行人  より


綾辻行人さんの「館シリーズ」は有名ですが、その中でも「十角館の殺人」は第一作目にして、新本格ブームを巻き起こしたといわれる傑作です。

孤島に建つ奇妙な館。その「十角館」で一週間を過ごそうとやってきた大学ミステリー研究会の7人。
「十角館」を建てた建築家、中村青司は半年前、その孤島にあった自宅「青屋敷」が炎上し焼死したという。
やがて学生たちを襲う連続殺人…。

この作品は1987年出版ですが、初読の時の”やられた!”という衝撃はいまだに忘れられません。
作品を語る時によく言われる“ 衝撃の一文 ”も 最初は読み過ごしそうになって “ えっ!! ” 
うーん…と唸りましたね。
それほど新鮮な読書体験で、その後、綾辻さんの本が出るたびにむさぼるように読みました。
(勿論、「館シリーズ」の他の作品も!)

この作品に関してはまだ特色?があり、かなり有名なのですが、未読の方は敢えて、そういう情報を一切知らずに読んで驚いて欲しい。

ちなみに衝撃の一文は冒頭の引用ではありませんので ご安心を。
でも、この冒頭の文章もわたしはとても印象深かったです。

「館シリーズ」はそれぞれに魅力的なのでまた印象に残る作品を記事にできたらと思っています。

未読の方はまずはこの作品でミステリーの面白さと驚きの結末を是非!!

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「 誰が泣いとるんじゃろうか。
いや、何が啼いとるんじゃろうか。

 出典:『 夜啼きの森 』岩井志麻子  より


今回は岩井志麻子さんの長編「夜啼きの森」です。

岩井さんの作品といえばデビュー作でもある「ぼっけえ、きょうてえ」(岡山弁で“とても怖い”という意味)が有名です。表題作を含めた中編4本、全編、岡山弁で語られています。

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そして、この「夜啼きの森」も昔の岡山北部寒村が舞台。
この物語は実際の事件「津山三十人殺し」をベースにしています。
犯人の都井睦雄から作者はこの作品の糸井辰男という人物を創り上げました。

同事件をモデルにした作品といえば「八つ墓村」のイメージが強いのですが、これは映画などの、あの衝撃的なシーンゆえもあるのかもしれません。

この作品では“辰男”の視点でなく、彼を取り巻く村人達の視点から書かれています。
事件(大量殺戮)に至るまでの昏く粘りつくような閉塞感。
飢えや貧困を加速させていく時代背景、鬱屈した毎日。
閉鎖的な村の歪んだ因習が狂気を蓄積させていき、満月の夜、辰男は異形の鬼と化す。
そして、村人からも妻や姑からも馬鹿にされている虔吉
彼が自分の代わりとして辰男に重ねる思いとその最期は何とも切ない。

人の心の闇の深さ。
そして闇に囚われたものの凄まじさ、何と哀しく寂寥たる荒野をいかねばならないものか。

冒頭の「誰が泣いとるんじゃろうか。いや、何が啼いとるんじゃろうか。」という言葉。
終章の最後の方でも語られます。
”人でないもの”になってしまった”あの子ら”が啼く森。

空には大きな満月。

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「 不可思議だけど

うらやましいくらい
なんだかとっても
たのしそう」

 出典:『 椿だより 』イシノアヤ  より


椿 太郎は都会に住む、おひとりさま男子。そんな椿が偶然再会したのは、中学時代の同級生でバツイチの平岩とその娘、史生。そんな二人と椿の緩やかで温かな交流と優しい日常が描かれます。 →  『 椿びより 』

*****

前作「椿びより」の続編です。
あれから5年が経ち、平岩の娘、史生は小学生になりました。
変わらないようで大切に積みあげられていく三人の優しい日々。

この「椿だより」は刷り色が紺なんですね。(「椿びより」は黒でした)おしゃれだなぁ。
「椿びより」でもそうだったのですが、イシノさんの色づかいすごく好みです。

そして、今作でも友人夫婦に赤ちゃんができ、史生ちゃんは小学生になったけど、相変わらずにゆっくりとした何でもない日常が描かれます。
でも、この何でもない日々が読んでいてとても愛おしい。
確かに三人のつながりが深くなっているのがわかります。

椿くんは前作で平岩に対する恋心を意識はするけど、それが恋だと自覚していませんでした。
(これもすごく椿くんらしいと思う)

でも今回、積み重ねてきた三人の時間を想い出しながら「あ!」と気づきます。

「 俺も
史生ちゃんと
平岩がだいすき

だいすき

とはいえ、これで大きく二人の関係が変わるわけでもないでしょう。
きっとこれからも、ゆっくりと丁寧に日常を生きていくんだと思う。

読み終わるのがもったいないような、何度でも読み返したくなる大切にしたいお話でした。

わたしからも” だいすき ”と” ありがとう ”を。

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