『 りぼん 』コラボグッズとは?
書評からは少し外れてしまいますが
今回は番外編ということで↓
陸奥A子さんのファンだったわたし。
ある日、陸奥A子さんの『りぼん』時代の本が読みたくなり、ネットで検索してみたのです。
そこで偶然に『りぼん』コラボグッズの存在を知りました。
ベルメゾンさんから
こんなにも色々…。
そして
「池野恋」さん、「萩岩睦美」さん、「岡田あ~みん」さんのコラボグッズがあることを知りました。
感涙!
あの頃の少女の一人としましては、興奮冷めやらず、それでも悩みに悩んで陸奥さんのペンポーチとポストカードを購入したのでした。
もしも他にもあるよって情報があれば、是非、お知らせくださいね。
「 見て・・・
雪がどんどん
おうちや道を
白くしていく
今夜は
つもるかなあ」
「 わたしネ 雪って
きれいなリズムで
ふるでしょ
そういうとこ
とてもスキ・・・」
「 こんなふうに
やさしく
ラッパで
吹けるように
なりたいねぇ」
出典:『 天使も夢みるローソク夜 』陸奥A子 より
前回の“
太刀掛秀子” さんに続いて、今回は同時期に
『 りぼん 』で活躍された
“陸奥A子” さんの作品をご紹介したいと思います。
実は陸奥作品に出てくる男の子は、わたしの初恋の人なのです(笑)
背の高い、優しいまなざしをした男の子は憧れでした。
そして手の届かない存在ではなくて、時には幼馴染だったり、同級生だったりと、身近な少年達と恋をするのもまた、内気だけれど自分をしっかり持っている等身大の女の子。
ファッション(アイビールック)の真似をしたり、可愛い自分だけの部屋も羨ましかったなぁ。
バレンタインデーが過ぎて、恋の天使も居眠りする静かな夜。ある街で大停電が発生し、そこに住む人達にロマンチックでちょっぴり不思議な出来事が…。「天使も夢みるローソク夜」
集英社文庫版の同時収録は「金たろうくん」「おしゃべりな瞳」「ミルキー・セピア物語」「マジカルミステリー・インスタントコーヒー」です
新品)
中古)
☆他にも懐かしい作品たちが↓
☆
陸奥A子さんファンなら↓次回は今、話題の“りぼんコラボグッズ“のご紹介をしたいと思います。
「 ミルキーウェイ
降っておくれよ
さみしい人が
眠ってる
青くつめたい
湖に・・・・・・ 」
出典:『 ミルキーウェイ 』太刀掛秀子 より
昔、少女だったわたしの漫画の原点は『 りぼん 』でした。
付録の便箋や封筒を大切に集めていたのに、もったいなくて仕舞いこんでしまってそのまま…なんていうのも今では懐かしい想い出です。
その後、『 花とゆめ 』へと移り、少年漫画にも手を伸ばしていくわけですが…。
『 りぼん 』では“
太刀掛秀子さん” “
陸奥A子さん” “
田渕由美子さん” が、一番最初に好きになった作家さん達です。
それぞれに画風もストーリーの傾向も違うのですが大好きでした。
今回はその中から太刀掛秀子さんの作品「ミルキーウェイ」をご紹介したいと思います。
星降る湖で死んでしまった異父兄のマッキー。奈緒の手元には死の直前に投函された手紙が…。いつもマッキーを傷つけてばかりいた奈緒は自分のせいでマッキーを逝かせてしまったのではないかと思い苦しみ、星降る湖を訪ねる旅にでます。
太刀掛さんの描く少女は繊細でどこか寂しげで、大きな瞳は深い湖のようです。
そして心に寄り添うような丁寧な感情描写…。
集英社文庫版↓には「雨の降る日はそばにいて」が同時収録されています。
こちらも大切なひととの別れがテーマになっています。
そして自身の重ねた歳と別れの数だけ、物語の中の整理しきれない気持ちや身の置き所のないような苦しみは現実感を伴って身につまされます。
でもこれは立ち上がって歩き出そうとする再生の物語でもあるのです。
時代は変わっても人の想いは深く愛しく温かい…。
太刀掛さんの作品は他にも
などもあります。
1986年を最後にストーリー漫画は発表されていないのが残念です。
是非、復刊をお願いしたいですね。
好きな時に自分以外の人物になれて、色々な時代や場所、架空の世界を旅することができるのも本の面白さの一つです。
漫画ならイメージとして表現された絵は物語の世界観をより鮮明にしてくれます。
文字の多い本(表紙や挿絵を含めて)で自分だけの世界を想像(創造?)することも、また楽しいものです。
そして、この本の旅は一つが終わっても、
例えば
- 気に入った同じ作者の本を続けて読む
- 同じジャンルで読んだことのない作者の作品を探してみる
- まったく正反対のジャンルで気分転換する
- 前に読み終わった本で興味を惹かれたモノ関連へと飛んでみる
- 今回は紙の本だったけど、電子書籍も試してみようかなぁ
- 今回、電子書籍だったけど、紙の本の感触もいいよね
のように色々な選択肢を目の前に示してくれます。
勿論、
疲れちゃったから、ちょっと本を置いて散歩や運動に出かけるというのも自由!
義務になったり無理して出かける旅ほどつまらないものはありませんものね。
本でも人でも出逢うべき時にちゃんと、その出逢いはあると思うから。
読みたくない時は読むべきでない時なのだと考えています。
だから“その時”を待てばいい。
わたしの場合、1の気に入った同じ作者の本を続けて読むというのが多いですね。
それに4のその本から興味を持ったものに飛ぶ?!というのも(笑)
鉱石を集めたり
硝子ペンや
洋墨を使うようになったのは“
長野まゆみ”さんの影響ですし。
挿絵の画家さんに惹かれて画集を購入したり。
一つの小説や漫画からの連想で昔、読んだ本を探したくなったり。
本って世間で考えられているよりも、ずっと自由で楽しいものだと思います。
何か(勉強だったり仕事だったり)のために頑張って読む本を否定するわけではありませんが、それだけではなくて、たまには肩の力を抜いて、本に誘われて本と一緒に気軽な旅に出かけてみませんか。
[“本の扉を開けて旅に出よう(追記あり)”の続きを読む]